たびごころ

旅と心、ちょっぴりスローライフ。癒し人が語ります。

こころの旅のはじまり

有給休暇を取った今日、ぼくは汗だくになりながら掃除を終えると、日用品の買い出しに商店街を歩いた。

いつもぼくが見ている休日の商店街とは景色が異なり、ランチを終え事務所に戻っていくであろうビジネスマンたちがあちこちにいた。
それ以外にも、休日にはやっていないお店が開いていたり、ランチ営業をしているお店があったり、そこにはなんだかうまそうなカレーがメニューにあったりと、この街はぼくが今まで知らなかったいろんな顔を見せてくれた。

買い物を終え空を見上げると、名前がわからない秋っぽい雲が澄んだ青い空の上を浮かび、反対を見ればまだ夏は終わっていないとばかりに入道雲がその姿を誇示していた。
晩夏の空というキャンバスは、いろんな絵の具に満ちている。

ふと見上げると、驚くような青い空のうえに秋の雲が広がっていました。

ぼくたちはつい、片面や一方向からものごとを見てしまい、本当のことがわからなくなったりする。
殺意を覚えるほどの怒りの奥には、実はさみしさがあったり、でもそのさみしさに気づいていなかったりする。
さみしいのはつらいから、感じたくない。ないことにしたい。だから、さみしさは悪いものと決めつけ、寄せつけないようにしたり、気がつかないようにしたりもする。

そんなさみしさの奥には、純粋なやさしい気持ちとか愛があったりする。
大好きだからいっしょにいたい。もっと、ずっといっしょにいたい。大好きやから、笑ってほしい。元気になってほしい。大好きやから。そんな思いとともに。

6年住んだ街にもまだまだ知らない顔があり、東西北の空は秋色でも、南は夏空だったりする。
同じようにぼくたちの心も、違う角度から見てみると知らなかった感情が見えてきたりする。

もし今、なにか苦しかったり、つらかったり、毎日が無味無臭に感じるのであれば、心の中をいつもと違う角度から覗いてみるといいのかもしれない。
怖いし、見たくないかも知れないけど、だいじょうぶ。
そこにいるは、あなたの大切な人をただただ懸命に愛した自分なのだから。

 

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